【教案】~く/にする-みんなの日本語第44課
導入
田中さんは鏡を見ています。髪に白い毛があります。白髪です。
年を取ると白髪が増えますから、黒に染めたいです。
田中さんは髪を黒くします。
この人は山田さんです。明日は友達が遊びに来ます。
部屋はどうですか。とても汚いですね。掃除をしなければなりません。
明日は友達が遊びに来ますから、部屋をきれいにしなければなりません。
林さんとお母さんです。
林さんはとても驚いでいます。ご飯が多すぎますね。
林さんはお母さんに言います。
食べきれないから、もっと少なくして。
食べきれないから、半分にして。
他にも、美容整形するという場面設定で、「鼻を高くする」「目を大きくする」「顔を小さくする」など、練習することができます。
意味
「Aにする」は「Aの状態に変える」という意味の文型で、「A」には形容詞や名詞が入ります。
接続
①い形容詞い+くする
冷たい+くする→冷たくする
小さい+くする→小さくする
短い+くする→短くする
な形容詞な/名詞+にする
きれいな+にする→きれいにする
静かな+にする→静かにする
半分+にする→半分にする
割り勘+にする→割り勘にする
例文
1. テレビの音が大きいので、小さくします。
2. 明日は誕生日パーティーを開くので、ジュースを冷蔵庫に入れて冷たくしておきます。
3. あと50円安くしてくれたら、買います。
4. このカレー、辛すぎて食べられないよ。
5. この時計は父に買ってもらったので、大切にします。
6. 冷蔵庫に牛乳があったのをすっかり忘れてしまい、駄目にしてしまいました。
7. 暖房をつけて、部屋を暖かくします。
8. 庭で採れたラズベリーをジャムにしました。
9. 金属探知機のゲートをくぐる前に、ポケットを空にしてください。
ポイント
「する」は意識的な動作
みんなの日本語47課では「~に/くする」と「~に/なる」を勉強するので、その違いがわかるように導入する。
例)暗かったので私が電気をつけて、部屋を明るくしました。
太陽が出て(自然に)、だんだん明るくなりました。
寒かったので、エアコンをつけて部屋を暖かくしました。
もう3月ですね。大分暖かくなりました。
「Nにする」のもう一つの用法
「N+にする」にはもう一つ「~に決める」という意味があります。
1. 飲み物はコーヒーと紅茶とどちらにしますか。
2. A:何になさいますか。
B:パスタにします。
レストランで注文する、ショッピングで洋服のサイズや色を選ぶ、旅行の行き先、日程を決める…など、自分たちが決める場面設定を考えると〇。
練習
ただいま準備中。
この文型が扱われている教科書
私がこの文型を教えるにあたってよく使っている教科書を中心に載せてます。
⇒書籍紹介はこちら。p.61 「〜くする・〜にする」が使えます。
⇒書籍紹介はこちら。
当ブログでもロシア語話者向けに「ておく」の文型をロシア語で説明しています。
⇒【JLPT N4】грамматика くする にする
いろいろな例文を載せているので、教案づくりの参考にしてください。
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