【教案】~なければなりませんーみんなの日本語第17課
導入
男の子は何をしていますか。
勉強しています。
そうですね。明日、何がありますか。
明日、試験があります。
そうですね。
明日試験がありますから、勉強しなければなりません。
それじゃ、次の絵を見て下さい。
男の子は、今玄関にいます。
何をしていますか。
靴を脱いでいます。
そうですね。
玄関で靴を脱がなければなりません。
ロシアはどうですか?
ロシアも玄関で靴を脱がなければなりません。
そうですね。ロシアも日本も同じですね。
それじゃ、アメリカはどうですか?
アメリカは靴を脱がなくてもいいです。
そうですね。
次の絵をみましょう。
男の人は車に乗ります。
車に乗りますから、なにをしなければなりませんか。
シートベルトをしなければなりません。
そうですね。大切なルールですね。
車に乗るとき、シートベルトをしなければなりません。
接続
Vない形+ければなりません
飲まない+ければなりません⇒飲まなければなりません
食べない+ければなりません⇒食べなければなりません
起きない+ければなりません⇒起きなければなりません
しない+ければなりません⇒しなければなりません
行かない+ければなりません⇒行かなければなりません
例文
1. 明日は漢字の試験がありますから、勉強しなければなりません。
2. 仕事が忙しいですから、残業しなければなりません。
3. 横断歩道を渡るときは、車に気を付けなければなりません。
4. 海外旅行をするときは、パスポートを作らなければなりません。
5. 温泉に入るときは、服を全部脱がなければなりません。
6. バイクに乗るときは、ヘルメットをかぶらなければなりません。
7. 私の寮では、22時までに帰ってこなければなりません。
8. 公共の物は大切に扱わなければなりません。
9. 図書館で借りた本は返さなければなりません。
10. ドイツのレストランではチップを払わなければなりません。
11. 約束は守らなければなりません。
12. 日本の中学校は制服を着なければなりません。
13. 明日は出張ですから、5時に起きなければなりません。
14. 子どもは外で遊ばなければなりません。
15. お葬式のとき、黒い服を着なければなりません。
16. 悪いことをしたら、謝らなければなりません。
17. 借りたものはきちんと返さなければなりません。
ポイント
「なきゃ」
「なければ」を「なきゃ」に置き換えるとより話し言葉的になります。
例:「話さなければ」⇒「話さなきゃ」「話さなくちゃ」
A:あ、もうこんな時間。
B:あ、ほんとだ。私、もう帰らなきゃ。
そろそろ寝なきゃ。
「~ならない」と「~いけない」の違い
「〜なければならない」は社会常識的なこと、「〜なければいけない」は個人的なことに使うことが多い。
アメリカではチップをあげなければならない習慣がある。
明日までに宿題を終わらせなければいけない。
練習
絵で導入・絵で練習
⇒書籍紹介はこちら。「なければならない」に関する絵カードが10枚あります。
アクティビティ
日本の習慣クイズ
【使用する文型】~なくてもいいです/なければなりません
【練習形式】ペアワーク
【内容】日本の習慣についてのクイズに答える。
【手順】
1. 学生にワークシートを渡す。
2. 学生をペアにして、ワークシートの文が正しい日本の規則や習慣かどうか、話し合わせる。
3. クラス全体で意見を聞きながら、答え合わせをしていく。学生たちの国ではどうなのかについても話し合う。
日本では、正しいですか。正しくありませんか。
ただしい:〇、ただしくない:×
1.( )家の中で靴を脱がなければなりません。
2.( )初めて会ったとき、握手をしなければなりません。
3.( )初めてのデートで、男の人がおごらなければなりません。
4.( )パスタを食べるとき、箸で食べなければなりません。
5.( )長男は結婚したら、両親と住まなければなりません。
6.( )レストランやホテルでチップをあげなければなりません。
7.( )お葬式のとき、黒い服を着なければなりません。
8.( )温泉に入るとき、服を全部脱がなければなりません。
9.( )約束の5分前までに来なければなりません。
10.( )電車やバスで、スマフォで話してはいけません。
私の国の習慣
【使用する文型】~なければなりません/~てはいけません
【練習形式】ペア・グループワーク
【内容】習慣・文化を説明する
【手順】
1. 日本の習慣について「なければなりません」「てはいけません」を使っていくつか説明する。
2. ペアかグループに分け、以下のテーマを与え自分の国の習慣について話し合う。自由に作らせてもOK。
「食事の習慣」「交通の習慣」「結婚の習慣」「家族の習慣」「学校の習慣」「お祭りの習慣」
3. グループごとに発表してもらい、内容を確認する。
自分の国の習慣について話すとき、日本についてはどうか「なければなりませんか」「てはいけませんか」を使って質問する。
例:私の国では〇〇ですが、日本では〇〇なければなりませんか/てはいけませんか。
日本の習慣について説明したあとに「□□(生徒の国)はどうですか」と質問し、「なければなりません」「なくてもいいです」「てはいけません」を使って答えてもらう。
この文型が扱われている教科書
私がこの文型を教えるにあたってよく使っている教科書を中心に載せてます。
GENKIⅠ第17課
⇒書籍紹介はこちら。
⇒書籍紹介はこちら。
私のブログでもロシア人向けに「~てはいけません」の文法を説明しています。
⇒【JLPT 5】грамматика なければならない (nakereba naranai)
「ない形」の説明(ロシア語)もこちらにあります。
説明が重複しているところもありますが、よろしければ教案づくりの参考にしてください。
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