【教案】Nがほしいですーみんなの日本語第13課
導入
絵を見てください。
私は、来週誕生日です。
誕生日ですから、プレゼントがほしいです。
私は犬が欲しいです。
次の絵を見てください。
私は一人です。
とても寂しいです。
私は彼女が欲しいです。
次の絵を見てください。
私はスマートフォンを落としました。
スマートフォンの画面が割れました。そして、壊れました。
私は新しいスマートフォンがほしいです。
私はお金がたくさんあります。
お金がありますから、車と家が欲しいです。
接続
Nがほしいです
否定する場合は、「ほしくありません」「ほしくないです」を用います。
意味
「~ほしい」は「パソコンがほしい」「恋人がほしい」のように、話し手の願望を表す文型。
例文
1. 誕生日に新しいスマフォがほしいです。
2. 今、何が一番ほしいですか?
3. どんなカメラがほしいですか。
4.
ポイント
「ほしい」はい形容詞
ほしいです/ほしくないです/ほしかったです/ほしくなかったです
(やさしいです/やさしくないです/やさしかったです/やさしくなかったです)
聞き手(二人称)の欲求を問う場合にも用いられる
(A=彼氏、B=彼女)
A:もうすぐ誕生日だね。プレゼントに何がほしい?
B:そうだな~。今まで使ってた財布がボロボロになっちゃったから、新しい財布がほしいな。
目上の人に「〜欲しいですか」は使えない
気を付けたいのは、相手が目上の人や知らない人の場合です。
(デパートで)
店員:いらっしゃいませ。
お客:新しいスーツがほしいんですが。
店員:どんなお色のスーツがほしいんですか。
かなり失礼な印象を受けますよね。どうすればよいでしょうか。
(デパートで)
店員:いらっしゃいませ。
お客:新しいスーツがほしいんですが。
店員:どんなお色のスーツをお探しですか。
(先生と学生)
学生:先生、これ国で買ってきたチョコレートです。ほしいですか。
先生:ありがとうございます。
これも非文です。
(先生と学生)
学生:先生、これ国で買ってきたチョコレートです。おひとついかがですか。
先生:ありがとうございます。
三人称(彼、彼女など)の願望・希望は、表せない
〇私は新しいスマフォがほしいです。
×ナスチャさんは新しいスマフォがほしいです。
第三人称の願望・希望を表したい場合には、「そうだ」「らしい」「と言っている」などをつける。
〇ナスチャさんは新しいスマフォがほしいそうです。
〇ナスチャさんは新しいスマフォがほしいらしいです。
〇ナスチャさんは新しいスマフォがほしいと言っています。
〇ナスチャさんは新しいスマフォがほしいようです。
「勉強がほしいです」は×
T:今、何が一番ほしいですか。
S:旅行がほしいです。
「旅行がほしいです」は非文です。どうしてでしょうか。
T:今、何が一番ほしいですか。
S:旅行がしたいです。
「勉強」「散歩」「旅行」「結婚」など動作(行為)を表す名詞は「~がほしいです」と一緒に使うことができません。
もう少しわかりやすく説明すると、「勉強」「散歩」「旅行」「結婚」などは「する」を付けると、動詞になります。つまり、「する動詞」です。
する動詞は名詞の部分だけを使って「~がほしいです」と言えません。この場合「~がしたいです」を使います。

これ、誤用がけっこう見られます。
練習
準備中
アクティビティ
引っ越し先に何がほしい?
【文型】Nがほしいです
【活動】ほしいものを話す。
【用意するもの】プリント
1. 新しいアパートに引っ越しをするという状況を説明し、引っ越し先に何がほしいかを話してもらう。

学習者のレベルによっては、どうして必要なのかも合わせて話してもらうといいかもしれません。
この文型が扱われている教科書
私がこの文型を教えるにあたってよく使っている教科書を中心に載せてます。
GENKIⅡ第14課
⇒書籍紹介はこちら。
私のブログでもロシア人向けに「Nがほしいです」の文法を説明しています。
⇒【JLPT 5】грамматика Nがほしいです (N ga hoshii desu)
説明が重複しているところもありますが、よろしければ教案づくりの参考にしてください。
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