教案】<て形>+もいいです
使用教材
みんなの日本語第15課 学習事項
1. <て形>+もいいです
2. <て形>+はいけません
3. <て形>+います(状態・身分・職業)
導入 <て形>+もいいです

T:服屋にいます。かわいいワンピースがあります。サイズはどうですか?デザインはいいですか?試着室/フィッティングルームで着たいです。店員さんに聞きます。試着室/フィッティングルームを使ってもいいですか。
T:店員さんは答えます。はい、もちろんです。こちらへどうぞ。
試着室/フィッティングルームを使ってもいいですか。

T:あ~、とても暑いです。エアコンをつけたいです。聞きます。
S:暑いですから、エアコンをつけてもいいですか。
T:ええ、いいですよ。
暑いですから、エアコンをつけてもいいですか。
ええ、いいですよ。

T:今、受業中です。トイレに行きたいです。先生に聞きます。
S:先生、すみませんが、お手洗いに行ってもいいですか。
T:ええ、いいですよ。
先生、すみませんが、お手洗いに行ってもいいですか。
ええ、いいですよ。

T:ああ、ちょっと具合が悪いです。風邪を引きました。熱もあります。今日は仕事が難しいです。上司に電話をして、何と言いますか。
S:風邪を引きました。とても具合が悪いですから、今日会社を休んでもいいですか。
T:わかりました。病院へ行って、早く治してください。
とても具合が悪いですから、今日会社を休んでもいいですか。
わかりました。

「休む」には2つ意味があります。1つは「家でゆっくりする、横になる、寝る」、2つ目は「欠席、欠勤する」。ロシア語圏の学習者さんの定着率がとても悪いのが、2つ目の意味の「休む」です。というのも、ロシア語では前者はотдыхатьという同じ意味の言葉があるので覚えられるんですが、後者はпропускать занятия, не ходить на работуと全く異なる言い方をします。
ちなみに、ロシア語圏の日本語学習者さんに多い誤用がこちら↓
S:先生、すみません。今日熱がありますから、授業に行かなくてもいいですか。
意味はわかるんですが、なんだかモヤっとする言い方ですよね。ロシア語がわかれば「ああ、母語干渉だな…」と寛容に受け止められますが、そんな日本人は少数なはず(苦笑)相手を不快にさせかねない言い方になってしまうので、初級でしっかり覚えさせたい言葉です。

T:ここは美術館です。写真を撮りたいです。いいですか?わかりません。聞きます。
S:すみません、写真を撮ってもいいですか。

T:申し訳ありません。写真はちょっと…。
すみません、写真を撮ってもいいですか。
申し訳ありません。写真はちょっと…。
練習
変換練習
1グループ
休みます、帰ります、飲みます、吸います、聴きます、読みます、書きます、買います、撮ります、切ります、送ります、遊びます、泳ぎます、使います、座ります、待ちます、入ります、手伝います、呼びます、話します、消します
2グループ
寝ます、置きます、食べます、見ます、あげます、借ります、教えます、(電話を)かけます、開けます、閉めます、見せます
3グループ
(サッカーを)します、コピーします、来ます
絵カードを使って文を作らせる
1. 電話を借りてもいいですか。
2. 窓を閉めてもいいですか。
3. そこに座ってもいいですか。
4. すみません、ここでたばこを吸ってもいいでしょうか。
5. 早退してもいいですか。
6. ここに車を止めてもいいですか。
7. 先生、質問してもいいですか。
8. トイレを借りてもいいですか。
9. テレビを見てもいいですか。
10. ペンを借りてもいいですか。
11. (試験で)辞書を使ってもいいですか。
12. (授業中に)先生、ちょっと出て来てもいいですか。

「トイレ/電話を借りる」という言い方はロシア語圏では導入必須。というのも、同様の言い方をロシア語では「トイレ/電話を使う」と言うから。中級レベル以上でもなかなか出てこない言い方です。
ちなみに、「トイレを借りる」はロシア語に直訳すると”можно ли одолжить туалет?”ですが、そもそもロシア語でодолжитьっていう言葉を日常で聞いたことがほとんどありません。このような場合、ロシア語では「トイレを使う」”можно ли воспользоваться туалетом?”となります。
ポイント
・学習者に余裕があれば、許可を求める文型は丁寧さに応じて3つの言い方があることも教えてもいいと思います。アニメやマンガが好きな学習者さんは普通体の言い方にけっこう慣れてる方が多いので、案外すんなり導入できたりします。導入する場合は、場面設定を明確に。

アクティビティ
作成中
わたしの経験談
「許可を求める」文型は、みんなの日本語第15課の「てもいいです」、第48課の「させていただけませんか」があります。
(初)中級以降になると、私は「会話に挑戦!ロールプレイで学ぶ 中級前期からの日本語会話」という教科書を使って会話の練習をするんですが、「させていただけませんか」の定着率がものすごく悪いんですよね。ロシア語圏の日本語学習者さんでこの文型が使える方は少ないです。
「許可を求める」場面って、日常生活でたくさんあるんですけどね(授業を休む、プライベートレッスンをキャンセルする、日程を変更するなど)。文型を知ってても、いつ使えばいいのかわからないので初級で勉強した「てもいいですか」を使ってしまうようです。
例えば、「体調を崩してしまい、授業に出られません。先生に休む許可をもらいなさい」というようなロールカードを用意すると、必ずと言っていいほど
先生、体調が悪いですから、授業を休んでもいいですか。
となります。比べてみましょう。
先生、体調が悪いので、授業を休ませていただけませんか。
聞く側はどちらがストレスを感じませんか。
私は断然後者です。
新米日本語教師だったころ、このような間違いは目をつむっていましたが(というか、そこを修正する力が自分にはなかった…)、実はこういう間違いを指摘しないでいると、あとあと日本に行ったときに困るのは学習者さんなんですよね。
みんなの日本語は文型積み上げ方式の教科書なので、「させていただけませんか」が学習事項として後になってしまうのは仕方がないんですが、フォローをしてあげないと「文型知ってるのに会話ができない」「いつ使えばいいのかわからない」という日本語学習者が増えてしまいます。
みんなの日本語1冊目ではまだロールプレイは難しいと思いますが、2冊目に入って「んです」(←これも会話でよく使われるけど、学習者が全然使えない文型のひとつ!)を学習したあとぐらいから、都度「依頼」や「許可」など生活の中ですぐに役立つような会話の練習を授業に取り込んでいくといいかもしれません。

私はプライベートレッスンでは必ず「依頼」と「許可」はやっています。だって、日常でよく使うのにすっごく間違えが多くて、コミュニケーションするのに私が困るから(苦笑)
ちなみに、会話に挑戦!中級前期からの日本語ロールプレイに興味のある方はこちらの書籍紹介をご覧ください。
なお、教案も2つですが当ブログで紹介してます。
【教案】会話に挑戦!中級前期からの日本語ロールプレイ 第12課(許可)
【教案】会話に挑戦!中級前期からの日本語ロールプレイ 第13課(依頼)
この文型が扱われている教科書
私がこの文型を教えるにあたってよく使っている教科書を中心に載せてます。
→第6課で学習。書籍紹介はこちら。
→「てもいい」の絵カードがあります。書籍紹介はこちら。
→Lesson9で学習。
→20~21ページに「てもいい」の練習問題があります。書籍紹介はこちら。




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