【JLPT N2】文法・例文:~ぬく(抜く)
導入

T:女の人は今、大学生です。卒業後、アメリカへ留学するべきか、それとも就職するべきか悩んでいます。長い時間考えました。そして、決めました。
考え抜いて、海外へ留学することにしました。

T:祖父は戦争を経験しました。この時代はとても大変でした。でも、祖父は大変でしたが頑張りました。
祖父は戦争の時代を生き抜きました。
【例文】
1. 考え抜いて決めたことだから、最後まで頑張るつもりだ。
2. 途中で足を負傷しながらも、最後までフルマラソンを走りぬいた。
3. 彼は彼女との約束を最後まで守り抜いた。
4. 田中さんは辛い訓練に耐えぬいて消防士になりました。
【接続】
【接続】
動詞[ます形]+ぬく
【意味】
①すごく〜する
②最後までしっかり〜する
「すごく〜する」の意味でよく使われる単語は大体決まっています。
考え抜く
困り抜く
悩み抜く
悲しみ抜く
知り抜く など
ポイント
「~抜く」VS「~切る」
どちらも完了の意味を表しますが、ニュアンスの違いがあります。
まずは練習問題をやってみましょう。どちらが正しいでしょうか。
1)今日の試合、苦しかったけど、なんとか1点を守り(抜いて・切って)勝ったよ。
2)妻:ねえねえ、新作のコスメ買いたいんだけど、いい?
夫:え?この間買ったばかりだよね?今あるのは全部使い(抜いた・切った)の?
妻:え~と…。
夫:ダメダメ。今あるの使い(抜いて・切って)からね。
3)真冬の外を歩いていたら、体がすぐに冷え(抜いて・切って)しまいました。
↓
↓
↓
1)今日の試合、苦しかったけど、なんとか1点を守り(抜いて・切って)買ったよ。
2)妻:ねえねえ、新作のコスメ買いたいんだけど、いい?
夫:え?この間買ったばかりだよね?今あるのは全部使い(抜いた・切った)の?
妻:え~と…。
夫:ダメダメ。今あるの使い(抜いて・切って)からね。
3)真冬の外を歩いていたら、体がすぐに冷え(抜いて・切って)しまいました。
どうでしょうか。「~抜く」と「~切る」の違いが少しわかりましたか?
では、説明していきます。
「~抜く」
①簡単にはできないことを、最後まで頑張って達成するときに使う。
今日の試合、苦しかったけど、なんとか1点を守り(抜いて・切って)買ったよ。
この文の中で「苦しかったけど」や「なんとか」という言葉があるので、「難しかったけど最後まで頑張って目標を達成することができた」という話者の気持ちが伝わってきますよね。
「~抜く」は「戦争を生き抜く」からもわかるとおり、努力したり耐えたりして〇〇するという課程に重点が置かれているところがポイントです。
「~切る」
①「残さず全部〇〇する」「完全に〇〇する」「最後まで~する」というときに使う。
「~切る」には2つ意味があるんですが、①の場合では意志動詞(食べきる、走りきる、飲み切る、読み切る、見きる…)と一緒に使われます。

意志動詞とは…簡単に説明すると、自分の意志でコントロールできる動作のこと。
妻:ねえねえ、新作のコスメ買いたいんだけど、いい?
夫:え?この間買ったばかりだよね?今あるのは全部使い(抜いた・切った)の?
妻:え~と…。
夫:ダメダメ。今あるの使い(抜いて・切って)からね。
奥さんは新しいコスメが欲しいんですが、今持っているものは全部使っていないようです。旦那さんは「今あるのをすべて使い終わったら買う」と言っています。
ちなみに、私も若いころは気に入ったコスメをすぐに買っていて、家には山のようにコスメが…なんてことがありましたが、現在はそれも落ち着き(というか収納スペースがない)、買ったものを使い切ってから新しいのを買うようにしています。
もう一つ例文を。
結婚式は、レストランを貸し切って行います。
どうでしょうか?
「~抜く」も「~切る」も完了の意味がありますが、前者は「困難だったけど達成できた」、つまり過程に重点が置かれるに対し、「切る」は「最後まで〇〇して終わる」という結果に重点が置かれています。
②「限界・極限の状態に到達すること」を表す
真冬の外を歩いていたら、体がすぐに冷え(抜いて・切って)しまいました。
こちらの意味で使う場合、無意志動詞が使われます。
残業が続いて、疲れ切ってしまいました。
子どもたちが言うことを聞かないので、困り切ってしまいました。
練習問題
作成中
【この文法が出てくる教科書】
⇒第13章「人生の転機」
1日1問
彼は息子が交通事故で亡くなったと聞かされ、一目も( )大声で泣いた。
1)かまわず 2)問わず 3)知らず 4)よらず
↓
↓
↓
答えは…1)かまわず


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