育休中に独学で「日本語教育能力検定試験」に合格した私のおすすめ対策本&勉強法

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みなさん、こんにちは。

ロシアで日本語教師をしている、RIEと申します。

今回は「日本語教育能力検定試験」の受験を考えている方へ向けて、当時息子を出産したばかりの私が仕事と家事・育児を両立しながらどのように独学を進めて、合格できたのかをお話しします。

私は2020年10月の試験に合わせて一時帰国し、2週間の自宅待機期間を経て受験。その年の12月に無事合格通知をゲットしました。

育休中に独学で「日本語教育能力検定試験」に合格した私のおすすめ対策本&勉強法

育休中に「日本語教育能力検定試験」を受験しようと思ったきっかけ

私はもともと大学で日本語教育を副専攻で修了していたため、あえて日本語教育能力検定試験を受験する必要はなかったのですが、育児休暇期間中にキャリアアップを図りたいと思っていました。

海外を生活拠点にしてると、仕事の関係で10月に一時帰国するのは至難の業(というか、飛行機代高い笑)!!だったら、産休中に合格するしかない!!!

ということで、2019年12月下旬に息子を出産してから体調が回復するのを待って、翌年の4月ごろから本格的に勉強を開始しました。

 

毎年10月が試験なので、試験対策期間は6ヵ月ぐらいでしょうか。毎日必死に勉強した記憶が残っているので、それなりに頑張ったと思います(笑)

独学ならこの本!!おすすめの本をご紹介

最近はいろいろな参考書や対策本があるため、選ぶだけでも頭が痛くなりますよね。あれもこれもと購入してしまうと、結局購入したことに満足してしまい読まずじまい…なんてことも。

限られた時間で効率よく勉強するためには、まず参考書を絞ること。当たり前かもしれませんが、合格を目指すにはけっこう重要だったりします。

では、私が独学で使用した対策本をご紹介します。

赤本(日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド

独学かどうかに関わらず、日本語教育能力検定試験を受けようと思っている人ならほとんどの人が持っているのがこちらの『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 』です。通称、赤本と呼ばれています。最新は第5版です(2021年9月現在)。

中にはボロボロになるまで赤本を読み込んでいる方もいるほど…。試験会場で見たときは圧倒されました。

幅広い試験分野を1冊(568ページ)で学習できるよう内容を厳選して、わかりやすく解説されています

試験を受験してみての感想ですが、赤本には載っていないところも試験に出ていたので、一通り勉強してみて余裕があれば、図書館などで専門書を読むといいかもしれません。

実際使ってみた感想

私の日本語教師仲間も赤本と過去問だけで合格したということで、私もそうすることにしました。勉強を始めたのは4月ごろからです。試験1ヵ月前までは赤本をひたすら覚えることに徹しました。

私は読むだけでは頭に入らないので、毎日少しずつノートにまとめていき、空いた時間にノートをペラペラめくって何度も見るようにしました。

赤本は携帯には不向きなので、ノートに書いてまとめておくと便利です。人によっては赤本の内容を読み上げた録音データを作る強者も。私は自分の声が聴きたくないので、やりませんでした(苦笑)

当時息子は生まれて数カ月しか経っていなかったのと、産後1ヵ月でプライベートレッスンを再開したので、子育てと仕事を両立しながら勉強できるか不安でしたが、やると決めたら案外できます(笑)

私の場合、一時帰国もしなければいけなかったのでどうしても一発合格したかったということもあり、それも勉強を後押ししたのかもしれませんが(苦笑)飛行機代と受験料考えると、そう何度も一時帰国してられませんからね(苦笑)

過去問(凡人社)

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過去の試験1年分が1冊(過去問1年分の試験と解答)となっていて、価格は1冊1,400円(税別)です。書店では昨年度版しか売っていないことがほとんどなので、インターネットでまとめて買うのがおすすめです。日本語能力検定試験は限られた時間で大量の問題を解いていかなければならないため、ある程度問題の傾向に慣れておく必要があります。過去3年分の問題を解くと問題の傾向や頻出問題がわかってくると思います。

試験問題例が見てみたいという方は、こちらからPDF形式で参照することが可能です↓

JEES 日本語教育能力検定試験ホーム

こちらの過去問ですが、解答に関しての詳しい解説はありません。しかし、インターネットで過去問の解説をしてくれるサイトがいくつかあるので、ここは特に心配する必要はないと思います。

おすすめは毎日のんびり日本語教師という中国の大学で日本語教師をされている方のブログです。

平成21年度から現在までの過去問の解説があります。

実際使ってみた感想

私は試験の1ヵ月くらい前から過去問を解き始めたんですが、正直もっと早い段階で始めればよかったと後悔しています。

というのも、過去問を解くのにも時間がかかりますし、分からなかったところを復習する時間も必要だから。

科目 解答時間 配点 測定内容
試験Ⅰ 90分 100点 原則として,出題範囲の区分ごとの設問により,日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。
試験Ⅱ 30分 40点 試験Ⅰで求められる「基礎的な知識」および試験Ⅲで求められる「基礎的な問題解決能力」について,音声を媒体とした出題形式で測定する。
試験Ⅲ 120分 100点 原則として出題範囲の区分横断的な設問により,熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する。

上の試験内容見てもらえばわかりますが、過去問解くだけでも240分(4時間!!!)かかります。

時間がないときは参考書より過去問優先すべし

赤本しっかり頭に叩き込むことは大切ですが、時間がないときはそんなこと言ってられないので、過去問を解きながら勉強するスタイルにしましょう。私はなんとか赤本の要点だけまとめノートに書き写しましたが、そのときすでに試験まで残り1ヵ月を切っていたため、そのあとけっこう地獄でした(笑)

本番形式でやるだけでも半日はかかりますからね。

私は過去問3年分を2回ずつ解きましたが、できれば答えを丸暗記する勢いで何度も繰り返し解いたほうがいいです。問題形式に慣れますしね。

そのほかの専門書

過去問と赤本を一通りやって、まだ理解が足りないなというところは、図書館で専門書を読んで理解を深めておくといいと思います。

ちなみに、私は現在働いている大学で産休をもらう前に音声学の講義を担当していたことがあるんですが、このときけっこうわかりやすかった専門書があったのでご紹介します。

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YouTubeもうまく活用するべし

YouTubeの中には検定対策になるようなコンテンツを公開されている方もいます。

私の中でダントツおすすめなのが、ももこさんが配信しているチャンネル【日本語教師になる】です。日本語教師を目指すために必要な理論や用語をわかりやすく解説してくれます。動画も10~20分とそこまで長くないので、ちょっとした時間を利用して効率よく勉強することができます。

こちらのチャンネルの良いところは、動画内の情報を全て音声で伝えてくれるところ。何か作業をしながら聴くことができるんです。

当時私は息子をベビーカーに乗せて毎日3時間ぐらい散歩していたんですが、息子が寝ているときによく聴いていました。何度も聴いていると、自然と覚えられるので試験対策にとても役に立ちました。定期的に新しい動画を更新されているので、おすすめです!!

実際に私が実践した勉強法

1. 赤本の要点をノートに書き写し、スキマ時間に何度も見て理論や用語を覚える

私にはこの勉強法が一番合っていました。ただ、赤本は1冊568ページもあるので、丁寧に書き写していると時間が足りなくなるので注意してください。私は昔から形から入るのがけっこう好きで、勉強の際も新しいノートやペンを買ってきて、一字一句丁寧に書こうとする傾向があるんですが、そんなことしてる余裕はありませんでした(笑)とにかくスピーディーさ重視。なんなら殴り書きもいいところ(苦笑)多分、私以外はきっと読めないぐらいヒドイ字で書き写してました。実際にノートをお見せしたかったんですが、こちらに戻ってくる際に実家に置いてきてしまったので、残念です(笑)

ちなみに、学習するのは好きなところからでOK。興味ある分野から始めると、けっこうサクサク勉強が進みます。

そして、重要なのは書き写しただけで終わりにしないこと!!

常に携帯し、スキマ時間を見つけては何度も読み返します。書き写すことで自分なりに要点を整理ができるので、何度か読み返しているうちに自然と頭に入っていきます。

あとは、Youtubeを活用すること。ももこさんが配信しているチャンネル【日本語教師になる】が本当にわかりやすいです。私は家事・育児しながら動画の音声を聴いていましたが、何度も聴いていると自然に覚えていきます。

2. 音声記号は表を見なくても書けるまで覚える

私は大学で音声学の講義を担当していたことがあったので、試験Ⅱはかなり得意でした。過去問も90%は正解でしたから。

もちろん、講義をする上でいくつもの専門書を読み漁って勉強したからできたわけですが(笑)

日本語教育能力検定試験を受験される方の中で、試験Ⅱが苦手な方は少なくないはず。音声記号の表見ただけで嫌になる方もいるかもしれません。

でも、試験Ⅱこそ点取り問題だと私は思います。だって、音声記号表をマスターすれば意外と簡単と難しくないから。

まぁ、結局は根気よく覚えていくしかないってことですね。でも、逆を言えば覚えてしまえば確実に点を稼げるので、ポジティブに考えましょう!!

3. 過去問を何度も繰り返し解く

赤本の内容が頭に入ったら、ひたすら過去問を解いてできなかったところを復習します。

注意点は1つのみ。やり始めるタイミングを逃さないこと!!

赤本に時間をかけられない方は、過去問解きながら赤本覚えてください。過去問解くのだけでもかなり時間かかるので。

4. 記述問題は過去問の例を丸暗記する

テーマに対して「あなたならどうするか」や「どちらに賛成か」のように出題されます。自分の主張とそれを支える理由が論理的に書けたかどうかを基準に採点されるため、答えはありません。試験240点満点中、小論文は20点(全体の約8%)と配点は低くないため、しっかりと対策しましょう。…といいつつ、独学だと添削しようがないのが難点。そこで、私は過去問の解答例を丸暗記しました。

丸暗記することで、文章の構成が理解できるからです。

記述問題対策って最後にしがちですが、後に回すと過去問解くので精一杯で結局できなかった…ということもあるので、なるべく早い段階から対策を始めましょう(経験者)。

一応ですが、過去5年間の作文のテーマを紹介します。参考程度に。

【令和2年度】「やさしい日本語」について日本語教育に携わる者としてどう考えるか
【令和元年度】聴解で談話の全体像を把握するのに必要なスキルと教室活動
【平成30年度】作文のクラスでピア・レスポンスに消極的な学生への対応
【平成29年度】レベル別の語彙表やそれに基づいた教材を作ることについてどう考えるか
【平成28年度】お土産を渡す時の言い方で学生がホストファミリーのお母さんから注意されたエピソードとアドバイス

まとめ

以上、わたしが6ヵ月月で独学からの検定合格に漕ぎつけた勉強法でした。

正直なところ、受験後は合格している気がしなかったのも事実ですが(むしろインターネットの解答速報で合格ラインギリギリで落ちたと思ってました)、それでも無事合格できたので、6ヵ月の準備期間でも十分合格はできると思います。

試験をめざす方の参考になれば嬉しいです。

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